最近読んで今の自分に合っていると思った本、草薙龍瞬さんの「反応しない練習」のレビュー。
この本は長年解決しなかった自分の悩みを木っ端みじんに破壊してくれた読みやすく且つとても破壊力のある本だった。
自分は37歳の時に自己改革を決意し現在まで400冊以上様々なジャンルの本を読んできた。
最初は啓発本やベストセラー小説など比較的読みやすいものを、その後趣味と実益を兼ねてビジネス本や歴史小説などを読み続けてきた。
漫画以外まともに本を読んだことがなかった自分が、読書を継続出来ている。
受け身な性格で何かに夢中になるものがなかった自分が読書により行動的になっていくのを実感し、ある程度自信が付いていたと思っていたが、それでいても日々何かしらの不安に陥っていた。
良本と呼ばれる本も読んだ直後はモチベーションが上がるが、ヤンキー漫画を見た後のなぜか強くなったような感覚と同様に2、3日もすれば元に戻ってしまうような持続性のないものだった。
そんな自分にこの本が特に影響を与えた気づきは「妄想」という概念。
昨今SNS やYouTube上では本の要約動画を始め良質な情報がたくさんある。
しかし、何人の人が実際に行動し実践出来ているのだろうか。
自分を含めたぶん多くの人が気付きこそすれインフルエンサーたちのような成功を体験できる人はほんの僅かのように思う。
ありえないことだが、もし仮に「今すぐ2階から飛び降りたら成功する」と本に書かれていたとしても実際に飛び降りる人はいない、自分は無理。
火事になって飛び降りなければいけない状況になってあたふたするだけ。
自分が考える限り成功者たちの多くはすぐに飛び降りてしまう人種なんだと思う。
では、なぜ自分を含め多くの人が見たり、聞いたりしても行動に移せないかというと「ブレーキ」がかかってしまうからだとと思った。
そのブレーキの正体が「妄想」。
せっかく本で得た有益な情報があったとしても、「妄想」は過去の経験や理性で自分の都合のいいように落とし込んでしまう。
こんなことをしたら周りから変な目で見られるのではないか、恥をかいてまでやりたくない、失敗したら給料が下がるのではないか、仕事がなくなったらどうするんだ、現状のままでいい・・・等々。
さらに悪いことには日常生活の些細なことに対しても頭の中でグルグルと無限ループのように粘着し、不安を掻き立てる。
太古の昔、人間が獣に襲われる危険性がある時代はそれで良かったかもしれないが、現代社会ではヤクザでもない限り命を狙われことはまずない。
あるとしても、準備をしっかり整え、実際に起きたときに考えれば良く、解決しないことを頭の中で常に考える必要はないのではないか。
それがストレスや不安となり神経を侵食してしまうからだ。
この本では「妄想」の概念、取り除き方が非常に分かりやすく書かれていた。
一例を上げると瞑想による現実と「妄想」を区別する方法がある。
自分の場合、瞑想だけだと時間がもったいなく継続できないと感じたので、瞑想しながら筋トレ、ストレッチ、歯磨きや、ドライヤー掛けをしてみている。
瞑想中の動きと実際に目を開いて確認した自分の動きの違いが確認でき、頭でイメージすることがいかに曖昧かが実感できる。
著者が僧侶ということもあって、スピリチュアルなイメージがあるが、自分が毎日見ているユーチューバー「マコなり社長」も動画で紹介している通り、実に論理的で宗教的な要素は薄かった。
自分は昔から無神論者で、この本を読んだことによって信仰心が芽生えたかと言われればば全くない。
心のブレーキをぶっ壊す方法は手に入れることが出来た、次は壁をぶっ壊すアクセルを手に入れる方法を書く。
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